政治家に献金「スマホで送れるよ」変化する未来のお金。

個人献金がスマホでできるかもしれません。しかも日本円でなく。

応援したい政治家に投げ銭できる……「ポリポリ」の未来は面白そうです。

 

ポリポリは、政治家に質問を投げかけたり「こういうことしてほしい」などの要望を伝えたりと、政治家と一般市民を近くに感じさせてくれるコミュニティです。請願書がSNS上に投稿できるイメージです。

 

アプリ内では、政治家の個人ページで「政策」「実績」「経歴」など確認できます。まだ未記載が多いですが、夏の参議院選挙に向けてしっかり埋まると、フォローしたくなると思うし、

自分が投げた質問にコメントくれたり、いいね押してくれたら、投票してみようかなってなりそうな気がします。

 

これまで政治家の方が発信する場所としては、TwitterやFacebookがありましたが、とにもかくも、必要以上に炎上しやすい、荒れやすかったのですが、

「ポリポリ」アプリは、政治家や私たちの発言の「質」を数値化し、良い(と評価される)議論をすればポイントが上がって、悪い(と評価される)議論をするとポイントが下がることで、荒れにくくしているんですね。

 

信頼スコア」てやつです。

ビジネスモデル図拝借しました。

出典:トークンエコノミーで政治コミュニティを作るアプリ「ポリポリ」β版公開

 

このアプリを作ったのが「伊藤 和真」さん19歳という年齢にまた驚き。

ポリポリ内のポイントは「ポリン」と呼ばれるトークン(独自通貨)で回っていて、NEMのブロックチェーン技術が使われています。

将来的に仮想通貨への換金を可能にしていく計画とのことで、これがまたコンビニとかでQRコード決済できそうですね。

 

今の日本は、猫も杓子もキャッシュレスですけど、結局どのペイを選ぶかなんてできなくて、この先には「ポリン」のようなトークン(独自通貨)が、自分の地域ごとに出てくるのかななんて思ってしまいました。

 

お金以外の価値(信頼度とか)も持つトークンが村ごとにできて、その基盤が例えばイーサリアムなら、結果グローバルにお金として利用できるわけで、

その先進といわれる岡山県西粟倉村「Nishi Awakura Coin(NAC)」の動向を私は楽しみにしています。自治体初のトークン(独自通貨)で、こういったトークンにはホワイトペーパーが公表されるので、早く読んでみたい。

 

日本にいると自国通貨の信頼度の高さから、私には日本円だけで十分だと閉じてしまいがちですが、「ポリポリ」の登場で、これからの20代以下の若い世代や、海外から来た日本で働く方が扱いやすいお金の形ってなんだろう……と。

電子マネーの流れが押し寄せる中、その落ち着いた先に、投機目的以外で仮想通貨が当たり前に使える日も近くなってきたように思います。

 

文:森下 えみ
編集:高橋 大希ち

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